■よく、テレビドラマの次週につづく!といった場面にて、主人公の顔などがドアップで静止した状態で、3〜4秒映されますね。
そして、次の週、その場面の巻き返しがあるわけですが、その3〜4秒の静止はなく、そのまま演技が続行されます。前者と後者は、別々に撮っているのでしょうか?(mikiさんからのお便り・抜粋)
A.前者も後者も同じ「素材」から作られています。別撮りではありません。これは「編集」というテレビの基本的技術で簡単に実現できます。(関連ページはこちら)
*ドラマを含めて、テレビ番組は毎週違うVTRが流されています。巻き戻してから送出されることはありません。
その方法ですが、まず「次週に続く」に使われるどアップは、撮影された素材(今回ご質問の件では次週放送予定分素材)から「スチル」「フリーズ」と言われる、一時停止状態を作ります。
これを今週分のVTR、あるいは予告編のVTRに挿入するだけ。で、次週の本編ではスチルやフリーズを使わず、素直に素材のまま使うんです。(つまり、一時停止の処理をしないで使う)
ちょっとしたマジックのような感じですが、お分かりいただけましたか?スローモーションやフラッシュバックなど、色々と簡単な効果を出すことが出来る、これが「編集」なんです。仕組みが分かってしまうととても楽しい作業です。
逆に編集方針が固まらないときは地獄ですが。
■テレビ関係の仕事をするという昔からの夢が諦めきれず、悩んでいます。私は大学も出ていないし、テレビに関する知識もありません。(以下、の項目はアキさんからのお便り・抜粋)
A.大学卒以外で放送局の制作局に入るのは至難の業でしょう。ただ、テレビの仕事は放送局だけではありません。テレビ制作会社というものがあります。基本的には民放の下請けか孫請けで番組制作をしているはず。ここに就職するというのが現実的かもしれません。
(NHKは一般の制作会社にはほとんど制作を任せることはありません。NHKには関連団体が多数あり、そこへ委託する形をとっています。NHKエンタープライズ21やNHKエデュケーショナルとは、数回仕事をしたことがあります。なお、これらの関連団体にはNHK正社員が出向していることが多く、“子会社”と言い切って良いかもしれません)
「テレビに関する知識」ですが、これについてはそんなに心配することはありませんよー。私も就職試験の時には全く知識がないままで、他の受験者の詳しそうな話を聞いて不安になったりしていました。(このサイト=D SPACEが少しはお役に立つかも)
しかーし!受かるときは受かっちゃうんですよね(笑)。
逆に「知識」を意識しすぎると、「やりたいことは何か?」という一番大事な部分を見失ってしまいがちです。とにかく何故「テレビの仕事がしたいのか」さえしっかりと心の中に持っていれば、大丈夫なはずです。テレビ以外のあらゆることに好奇心を持って、探求していくのが、遠回りに見えて一番の近道です。見聞を広めてがんばってチャレンジして下さい。
■ADというのはそんなに辛い仕事なのですか?具体的にはどんな仕事をするのですか?
A.実はADという職種の人との交流が全くありませんでした。これは「N○KにはADがいないから」なのですが・・・。
ここからは推測ですが、ADはとてもきつい仕事のようです。ADで踏ん張って上に行く人というのはごくごく一握りの人々で、大半は正式なディレクターになる前に辞めていくようです。
「上の命令は絶対」「自分の時間が無くなる」、「体力・精神力がもたなくなる」というような理由でしょう。
仕事の内容は、たぶん番組制作に関わるありとあらゆる雑用をこなすことではないか、と思います。「○○を探してこい」、「××さんの車の手配をしろ」、「スタジオ収録時のお弁当を確保しろ」
などなど、多岐に渡っているようです。半端な気持ちではつとまらない激務であることは間違いありません。とにかく「体力・精神力」が重要です。