FAQ(よくあるご質問と回答集)

 

ネオンサイン

 

みなさんから寄せられたご質問のメールから、分かりやすい部分を抜粋しました。原文の引用は最小限度に抑えています。もし紹介されることに問題があると思われる方はWEBマスター(特殊諜報部隊)までご連絡下さい。

 

     

  1. ディレクターになるには(総論)
  2. メールでQ&A(T君からのお便りに答えて)
  3. メールでQ&A(fさん、hさんからのお便りに答えて)
  4. メールでQ&A(mikiさんからのお便りに答えて)
  5. メールでQ&A(sさんからのお便りに答えて)

 

1.ディレクターになるには(総論)

私は「なり方」を知っていてディレクターになったわけではないのですが、メールでの質問も多いので出来る範囲でお答えします。(以下、質問の文面はあやさんからのものです。)

■高校を卒業したらどんな学校に行けばいいんですか?四年制大学?短大?専門学校?

A.これは一概には言えません。大卒でも短大卒でも高卒でも、専門学校卒でもなれると言えばなれるのです。ただ、東京の(制作会社やローカル局ではなく)テレビ局のスタッフ=ディレクターになるには4年制大学に通うことをおすすめします。放送についての知識を学ぶことはほぼ無いですが、「就職」という視点で見ると圧倒的に有利です。「正社員」ならどの局も一般の会社より高い給料がもらえます。の「正社員(一部技術スタッフは除く)」の受験資格は基本的に「大卒」なのです。

*民放の場合はスタッフというより、いきなり「プロデューサー」になっちゃうらしいです。

■やっぱり有名な大学は、有利なんですか?

A.ハッキリ言って「有利」です。私のまわりにいたディレクターたちは東大、京大、東北大、早稲田、慶応、東京外語大、国際基督教大学、日大芸術学部(日芸)・・・etc.といった大学を出ていました。学閥も未だに存在するらしいので、出世したかったら有名大学へ行くのが近道かも。

今(高校生の段階)からやっておいた方がいいことは何ですか?

A.制作&報道スタッフ(ディレクターや記者)になりたいなら、とにかくどんな知識でもどん欲に学んで下さい。「これ」と決まったものはないですが、無駄な知識と思えることも学んでみることが必要です。簡単に言えば「好奇心を忘れずに」ということです。放送の現場に入ると、世の中のありとあらゆる知識が後々必ず必要になりますからね。「演劇」や「映画」も数多く見ておいた方がいいでしょう。(私は「演劇」については無知の極みで恥ずかしかった(^_^;)

ディレクターやプロデューサーになるためにはまずADになってからなんですか?

A.AD(アシスタントディレクター)はN○Kには存在しません(1994時点)ので、これまでに色々と聞いた話をもとにお答えします。

東京のキー局には「正社員」としてのADはほぼ存在せず、番組制作会社所属の人(アルバイトも含む)が担当したり、人材派遣会社から派遣されることが多いらしいです。

番組制作会社に就職したりアルバイトとして働くと、まずはADとして雑務をこなすことになるでしょう。ここからディレクターを目指すことになりますが、徒弟制度的な部分が(特にドラマには)多く、辞めてしまう人が多いみたいです。(体力的にも精神的にもきつい職場ですからね)

なお、N○Kを含む東京の大きいテレビ局に就職したら、ADをすっ飛ばしていきなりディレクターやプロデューサーになれます。

■TV局の試験や面接はどんなものですか?

A.10年前に話は遡りますが、採用試験を受けたテレビ局はN○KとT○Sの二局のみです。当時の私は「新聞記者」になろうと思っていました。(ディレクターは本命じゃなかったんです)

N○Kの場合ですと、専用の「履歴書」のようなもの(大学の就職課かN○Kの各放送局で配布される)に記入した上で、事前の面接を受けます。この時の二度の面接で「採用しよう」と思われた人間だけが、ペーパーテスト前に呼び出されて、「論文さえちゃんと書けば合格だよ」と告げられます。(ちょっと時期は遅いですがいわゆる「青田買い」です)

ペーパーテストは英語と作文(論文)、それに「一般常識」でした。このテスト受けて、先の事前面接を含めた総合評価が高いレベルの受験者だけが最終面接へ臨みます。ここまで来て落とされることはまずありません。(最近は採用基準が厳しくなっているようで、最終面接でもどんどん落とされるらしいです。放送業界も学生受難の時代になったんですなぁ・・・。

T○Sの入社試験は、落とされたので忘れちゃいました(笑)

TOP

 

2.メールでQ&A その1

このサイトを運営しはじめてから、もうまる4年が過ぎました。その間にいただいた様々な質問メールとその回答をこちらに掲載していきます。せっかくの回答がサイトに活かされないのはもったいない、との判断からです。なお、私のコメントはほぼノーカットです。

なるべく最新のモノからご紹介していきます。(今回はとある中学生の方からのご質問と回答です。)

■この仕事を選んだ理由は何ですか?

A.高校生になってからだったと思いますが、マスコミで働くことが夢でした。そのころは「マスコミ=新聞記者」という思いこみが強かったので、テレビの仕事をすることは全く考えていませんでした。

その後、受験する大学や学部学科を選ぶ段階でも、特にテレビは意識せず、マスコミ就職に有利なところを探して、早稲田大学教育学部のとある学科に入ることになりました。

その時の研究テーマは「犯罪報道と人権」というちょっと難しい問題でした。この段階でもまだテレビの仕事をするなんて全く考えていませんでした。

さて、そんな私がディレクターという職業選んだ理由は・・・「新聞社の試験に受からなかった」ことと、マスコミ行きを諦めかけたころに就職課で手にした「N○Kの願書」だったんです。その願書を見て「テレビでも自分の伝えたいことを表現できる」ことに気づき、すぐに受験の申し込みをしました。

ハッキリと「何がしたいのか」は決まっていなかったのですが、受かってしまったので(笑)ディレクターになりました。

答え(結論):とにかく社会に向かって自分の考えを表現したかった。

■1日の労働時間はどのくらいですか。

A.通常は10:30〜18:30が勤務時間でした。(昼休みは1時間)が、この通りに勤務したことはほとんどなく、最も忙しいときには三日間家に帰らずずっと局内で仕事&仮眠をしていたことがあります。

仕事の時間はとにかく長く、ハードです。このハードさに耐えられないとこの仕事は務まりません。

なお、NHKはフレックスタイムを採用していて、自分で出社時間と退社時間を決めることができました。

だからといって労働時間が短くなることはないのですが。

■この仕事に就くためには、特にどの科目を勉強しなければなりませんか。

A.「全科目」です。中学生のときならなおさらです。

この仕事は「基本」ができていないと何もできないのです。知識や教養が不足していると、企画や制作、台本書きなどで大変苦労します。得意分野だけでなく「食わず嫌い」でいる教科もがんばって勉強してください。

そして、何に対しても好奇心を忘れないでください。ディレクターになるかならないかは関係なく、これからの人生にきっと役に立つはずです。

*ディレクターになってから「あのときもっと勉強しておけば良かった」と 何度も思いました。こんな風に後悔する前にやれるうちにやっておきましょう。

■この仕事をやっていて、楽しかったこと、つらかったことは何ですか。

A.楽しかったのは「人と出会うこと」。自分がディレクターという仕事を選ばなければ絶対に会ってくれないような人とも出会うことができますし、有名人ではない、ごく普通の人々がいかに魅力的か分かるからです。

辛かったのは、先にも書いたように「労働時間が長い」ことです。これは個人個人の仕事の処理能力によって違いますが、みんなつらかったはずです。午前4時や5時まで働きたいとは誰も思いませんよね。

そして「企画が浮かばない」こと。これはホントにつらいです。自分で企画が立てられないと自分の番組は作れません。

ゼロから何かを生み出すのですから大変です。これが楽々できるようでしたら、最高の能力を持っていると言えます。

ただ、自分の企画が通って番組になったときのうれしさはとても大きいです。クリエイティブな仕事というのはどこへいってもこのような感じではないかと思います。

 

TOP

3.メールでQ&A その2

プロデューサーになるためには文系、理系どちらが有利とかあるのですか?

A.有利不利というか、受験する人間の数では文系が圧倒的に多いのが現状でしょう。ただ、文系だからディレクター、プロデューサーになれるわけではないです。少数ではあっても理系の人が試験を突破し、ディレクターとして働いている姿を見ています。そこに「理系だから」という垣根はありません。

つまりはディレクター、プロデューサーになるには「実力」が問題だということです。この「実力」は、ディレクターやプロデューサーになるためのモノではなく、人間的な魅力のことです。とにかく自分を磨くことが大事です。

曲の仕事には音感が必要ですか?

A.音感はとても大事ですが、最も求められるのは「センス」です。番組の意図(ディレクターの意図)を明確にとらえ、それをよりよい形で仕上げるプロフェッッショナルでなければなりません。

あとは大量かつ質の高い音楽全般についての知識も必要です。見ていて「すごいな。でも、大変だな」と思った仕事です。(なお、社員だけでなくフリーで仕事をしている人も多いです)

カメラマンになりたいと思ってるんですが、やっぱり大卒じゃないとダメなんでしょうか? 中卒では、100%無理なんでしょうか?

A.N○Kの例で言いますと、大卒の方が少なかった記憶があります。ほとんどのカメラマンは高卒後、直接入局するか、専門学校などで学んでから入局するというパターンだった記憶があります。ただ、これは現在も続いている傾向かどうかは分かりません。

中卒は厳しいかもしれませんが、ある程度のスキルを身につけるのがいいと思います。(専門学校などで)

報道カメラマンだと大卒が有利なようです。

テレビ局と番組制作会社は基本的にどうちがうんでしょうか。

A.テレビ局が「元請け」、制作会社が「下請け」ってことです。

民放だと、番組制作担当の正社員はいきなりプロデューサーの仕事をするようです。つまり現場には直接関わりません。で、下請けである制作会社とは主に金銭的な面で関わっているとのこと。番組自体は制作会社に「まる投げ」してます。

N○Kの正社員ディレクターに関しては、D SPACEをご覧あれ(笑)

制作会社は自分で企画はできないんですか?企画は局のみ?

A.現時点では、放送局の企画よりもはるかに斬新なアイデアが制作会社から多く出ていると聞いています。才能のある人は放送局になど勤めず、フリーで仕事をしているようです。制作会社はそういう人材をテレビ局に紹介するようなことも仕事にしているようです。

1ヶ月間休みゼロとか1週間泊りがけで睡眠なしとか本当なんですか?

A.「1ヶ月休みゼロ」なんて甘いです。三ヶ月くらい休めないことが普通にあります。泊まりがけも当たり前です。

これは番組を作る立場にならないと分からないかもしれませんが、レベルが一定以上の番組を作るとき、仕事量は圧倒的に増えていきます。

で、必然的に時間が慢性的に不足します。よって、無茶な働き方をすることになります。しかたがないんですよね、これだけは。作るからには質の良いモノにしたいですからね。

効率が良くて休める仕事につきたいなら、別の道を選ぶことをおすすめします。とにかく「やる気」、「体力」が勝負の現場ですので、健康でかつ頑丈な身体を作りましょう。

 

TOP

 

4.メールでQ&A その3

く、テレビドラマの次週につづく!といった場面にて、主人公の顔などがドアップで静止した状態で、3〜4秒映されますね。

そして、次の週、その場面の巻き返しがあるわけですが、その3〜4秒の静止はなく、そのまま演技が続行されます。前者と後者は、別々に撮っているのでしょうか?(mikiさんからのお便り・抜粋)

A.前者も後者も同じ「素材」から作られています。別撮りではありません。これは「編集」というテレビの基本的技術で簡単に実現できます。(関連ページはこちら)

*ドラマを含めて、テレビ番組は毎週違うVTRが流されています。巻き戻してから送出されることはありません。

その方法ですが、まず「次週に続く」に使われるどアップは、撮影された素材(今回ご質問の件では次週放送予定分素材)から「スチル」「フリーズ」と言われる、一時停止状態を作ります。

これを今週分のVTR、あるいは予告編のVTRに挿入するだけ。で、次週の本編ではスチルやフリーズを使わず、素直に素材のまま使うんです。(つまり、一時停止の処理をしないで使う)

ちょっとしたマジックのような感じですが、お分かりいただけましたか?スローモーションやフラッシュバックなど、色々と簡単な効果を出すことが出来る、これが「編集」なんです。仕組みが分かってしまうととても楽しい作業です。

逆に編集方針が固まらないときは地獄ですが。

テレビ関係の仕事をするという昔からの夢が諦めきれず、悩んでいます。私は大学も出ていないし、テレビに関する知識もありません。(以下、の項目はアキさんからのお便り・抜粋)

A.大学卒以外で放送局の制作局に入るのは至難の業でしょう。ただ、テレビの仕事は放送局だけではありません。テレビ制作会社というものがあります。基本的には民放の下請けか孫請けで番組制作をしているはず。ここに就職するというのが現実的かもしれません。

(NHKは一般の制作会社にはほとんど制作を任せることはありません。NHKには関連団体が多数あり、そこへ委託する形をとっています。NHKエンタープライズ21やNHKエデュケーショナルとは、数回仕事をしたことがあります。なお、これらの関連団体にはNHK正社員が出向していることが多く、“子会社”と言い切って良いかもしれません)

「テレビに関する知識」ですが、これについてはそんなに心配することはありませんよー。私も就職試験の時には全く知識がないままで、他の受験者の詳しそうな話を聞いて不安になったりしていました。(このサイト=D SPACEが少しはお役に立つかも)

しかーし!受かるときは受かっちゃうんですよね(笑)。

逆に「知識」を意識しすぎると、「やりたいことは何か?」という一番大事な部分を見失ってしまいがちです。とにかく何故「テレビの仕事がしたいのか」さえしっかりと心の中に持っていれば、大丈夫なはずです。テレビ以外のあらゆることに好奇心を持って、探求していくのが、遠回りに見えて一番の近道です。見聞を広めてがんばってチャレンジして下さい。

ADというのはそんなに辛い仕事なのですか?具体的にはどんな仕事をするのですか?

A.実はADという職種の人との交流が全くありませんでした。これは「N○KにはADがいないから」なのですが・・・。

ここからは推測ですが、ADはとてもきつい仕事のようです。ADで踏ん張って上に行く人というのはごくごく一握りの人々で、大半は正式なディレクターになる前に辞めていくようです。

「上の命令は絶対」「自分の時間が無くなる」、「体力・精神力がもたなくなる」というような理由でしょう。

仕事の内容は、たぶん番組制作に関わるありとあらゆる雑用をこなすことではないか、と思います。「○○を探してこい」、「××さんの車の手配をしろ」、「スタジオ収録時のお弁当を確保しろ」

などなど、多岐に渡っているようです。半端な気持ちではつとまらない激務であることは間違いありません。とにかく「体力・精神力」が重要です。

 

TOP

5.メールでQ&Aその4(一問一答)

Q1 出身学部・学科はどこですか?

A 教育学部です

Q2 どうやってなりましたか?

A テレビ局が行う通常の就職(採用)試験でした

Q3 就職するのに大変な事はありましたか?

A 願書を書くとき

Q4 必要な資格はありますか?

A ありません

Q5 どんな仕事内容ですか?

A がんばってサイトを全部見て下さい(^-^)ニコ とりあえずは「ディレクターの仕事」を是非ご覧下さい。

Q6 仕事をしていて、辛い時・大変な時はどんな時ですか?

A 企画が浮かばないとき。ロケでの撮影がうまくいかなかったとき。

Q7 仕事をしていて良かったの思うのはどういう時でしたか?

A どんな番組であれ「自分が作った」と言えるところ。

Q8 一日何時間くらい働きますか?

A 不定期に暇になったり忙しくなったりします。最長は3日間徹夜。

Q9 どんな服で仕事をしていますか?

A スーツ以外のもの。基本的に通常のサラリーマンとは180℃近く違います。ネクタイの結び方すらわかってません。

Q10 一ヶ月に休みは何日くらいありますか?

A 基本は週休2日ですが、半年以上休みがないこともあるらしいです。

Q11 平均的な年収はいくらくらいですか?

A 残念ながら分かりません(覚えていません)。高給取りといえばいえるかなあ・・・。

Q12 昇給制度はありますか?

A あります。

Q13 結婚しても続けられますか?

A 女性であれ男性であれ続けられます。

Q14 何歳まで働けますか?

A 定年退職後も関わっていける場合もあります。70歳で現役なんてこともあり得ますが、稀ですね。

Q15 退職金はもらえますか?

A おそらく、いつ辞めてももらえます。私も四年しか働いてなかったけれど出ました。

Q16 撮影場所や出演者は誰が決めるのですか?

A 撮影場所、出演者(芸能人であれ一般人であれ)は、基本的に企画の段階でディレクターが提案し、企画が通れば「ディレクターが決めた」という感じにはなります。

が、実際に企画や出演者について最終的な決定権を持つのはプロデューサーかもっと上の人です。色々な事情があって、彼らからNGが出ることもあります。(予算とかギャラの問題とか)

基本的にはディレクターが「これでよいですか?」と聞き、プロデューサー側に問題となる理由がない場合は、すんなりそのまま決まります。

まあ、実際に一番問題なのは出演者として呼びたい人のスケジュールが空いているかいないか(「ブッキング」ってヤツ)だったりしますけど(^^ゞ 

Q17 ドラマ班の他にどんな班がありますか?

A たーくさんあるので割愛しますm(__)m

Q18 希望の班には必ずなれますか?

A なれないことが多いです。人事とはそういうものと割り切ります。

TOP

トップページへ
トップページへ